2010/01/16

鶴野町のお掃除オバちゃん


昨年から北区にあるあっちゃこっちゃの町会や商店会とお付き合いしてるんですが、そんななか、鶴野町のとある自治会長さんと知り合いになりました。60歳前後のオバちゃんです。

お話を聞くと、毎週月・水・金の夜、自治会の活動として、有志6人くらいが集まって、お住まいのマンションの周辺を掃除している、と。
周辺といっても、そこはマンションの私有地でもなんでもなくて、公道です。新御堂筋も入ってます。秋には、イチョウの葉がびっしりと路面を覆ってしまう、あの新御堂筋を、夜、ホウキで掃いてはるんやそうです。
月1回とかじゃないですよ。週3回。ほぼ、1日おき。

酔っぱらいもいれば、傍若無人な若者も歩いてるし、歩道のすぐ横は車ももちろん走ってます。
家の用事もあるでしょうし、ただでさえ地域の会の役をされているのだから、忙しいに決まってます。
そういう人たちが、週3回も、掃除してくれてはります。

街の美化に、ひと役買ってくれ、縁の下の力持ちをやってくれてはります。

このブログでもときどき紹介してますが、地の人とお付き合いするようになって、防犯やら老人福祉やら街の安全やらに、ボランティアで取り組んでおられる人がたーくさんいることを、知りました。

そのおかげで、視点が一個増えたような気もします。

たとえば、梅田北ヤードの2期構想に、サッカースタジアム建設構想が持ち上がったとき、そんなんつくらんでええ、セントラルパークのような公園をつくるほうがよっぽど意義がある、といった、良識派チックな意見をたくさん耳にしたのですが(僕自身も、それは素敵な案やと思っています)、地の人たちは、少し違う考えを持っておられることを、お付き合いのなかで知らされました。

国やら府、市に予算つけてもらって、デベロッパーにも金を出してもらって公園をつくったとして、維持管理はどうしますねん、と。
どんな事業であってもキックオフには予算がつくけれども、維持管理については、税金からの予算は原則つきません。デベロッパーは青息吐息なので、キックオフのような一時的な出費は見ても、恒常的なものにはお金を出しません。

でも、公園をつくったとして、誰も維持管理をしないと…、
ホームレスが根城にします。
樹々が枯れます。
花は誰かが維持管理しないと、すぐに枯れます。
樹々が茂ったとして、枯葉がそこらじゅうに舞い散ります。
夏になると、セミがわんさとやってきます。カラスも来ます。鳩も来ます。鳩が来れば、糞の処理問題が発生します。
その他諸々、ヤマのように問題が発生し、都市のど真ん中に公園という素敵な案も、絵に描いた餅になります。

もしくは、地元の人が、ボランティアで働くしかなくなります。
でも、北ヤードに現在住民票を置いている人はおらず、これから住民が生まれる地域です。昨日今日やって来た人たちが、その土地に愛着を持って、ボランティアで美化や防犯に取り組んでくれるかどうかは、わかりません。

政治主導でも自然発生的なものでも、街に新たな色がつけられ、その現象を、メディアがこぞってとりあげます。
レトロな趣を残した○○は今、若い人がたくさん集まってお洒落な雑貨屋さんやらヘアサロンやらが…、といったおなじみの語りを目にしたり耳にしたりすることはしょっちゅうですが、その現象を支えているのは、地の人たちの、土地への無償の愛情だということは、もちょっと知られてもいいことだと思います。


こないだ、鶴野町のとある自治会長さんに、掃除に参加してくれる人を募集するポスターを掲示板に貼りたいので、つくってくれへんか?と請われて、つくりますつくりますつくります!ロハでつくらせていただきます~、と相成り、つくったのでした。

僕の大好きな讃岐うどんのお店があるマンションの玄関ロビーにある掲示板に、ポスターが貼ってあると思います。




鶴野町のお掃除オバちゃん

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