2009/12/08

北区にはこんなにも素敵な手仕事があった!第2回 北区の伝統文化と職人さん展「ものづくりと手仕事を中心とした展示会」


北区役所内にある区民交流プラザで、今、「北区の伝統文化と職人さん展」をやってまして、行ってきました!

今やってるのが第2回で、第1回は10月にやってたみたい…。こういうのは澄ましていてもなかなか耳に入ってこないは、なんでですかね? 広報ヨロシクです☆

で、今やっている第2回は「ものづくりと手仕事を中心とした展示会」でして、こーんな都心のど真ん中で、長きにわたって手仕事をされている方がたくさんいること自体が、なかなか意外でした。

大阪はもともとは仕入れを一手に引き受けて小分けして再分配するトレード・センターとして発達してきたわけですが、その過程で、ある程度の加工も発達したんでしょうな。手仕事にまであまり頭を巡らせたことがなかったので、新鮮な驚きがありましたですよ☆

12/11(金)までやってます。9:00-17:30 入場無料。
詳しくは、北区のサイトの、「えぇとこガイド」を。

http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000058674.html


いろいろありましてね、
天満切子、印章、金網、篩、箏、靴、基準温度計などが、北区の手仕事として、今も受け継がれています。ジャンル、多彩です。

会場に入ってすぐ、真っ先に目に飛び込んでくるのが、これ。




素晴らしい切子大皿ですな。

これは、柏倉硝子加工所の先代、柏倉太二郎氏(1901-1959)が、1945年(昭和20年)の春に製作されたものです。
色被せガラスの生地は、当時、山崎町にあった吹きガラス工場で製作されたものと思われ、切子の素晴らしさもさることながら、現在は、これだけの大きさの色被せガラスをつくることは、世界中を見渡してみても困難なのだそうです。
柏倉さんは、元々は切子の職人ではなかったのだけれども、第2次大戦のとき、大阪で空襲がはじまり、疎開命令が出される状況のなかで、このような切子の作品をいくつか製作し、疎開先の栃木まで運んだとのことです。
当時の職人さんの祈りと執念が詰まった、貴重な作品ですな。

切子といえば薩摩切子が思い浮かびますが、薩摩切子の製作を請け負っているうちに、独自の切子を開発して、天満切子というのができたそうです(ちなみに、薩摩切子は一度消滅するのですが、復活に尽力したのが大阪のガラス商社です)。そーいえば、大阪天満宮に跡碑がありますが、天満界隈は、大阪のガラスの発祥の地でしたな。



薩摩切子の華やかな模様と違って、天満切子は、シンプルで幾何学的な模様が刻まれているのが特徴です。で、水やお酒を注いだときに、煌めくような文様が浮かび上がってくる仕掛けになっていて、服の裏地に凝るような感覚といえばいいですかね、美の感覚が、より洗練されてます。
なので、飾って楽しむというだけでなく、使ってみてそのよさがわかるという意味で、用の美が、そこにはありますな。このあたり、実質を好む、大阪人のセンスが溢れているように思います。

この天満切子の命名の親にして、技術と文化の継承を一手に握っておられるのが、「切子工房RAU」さん。
今回の展示でもたくさんの天満切子を出展されているのですが、お店に行けばもっとたくさんあるようなので、近いうちに取材してみようかと思ってます。お店は同心町にあるので、歩いていけるし(笑)


続いて目を奪われたのが、日本計器株式会社さんがつくっておられる基準温度計。
こちらは、サイトがありました。

http://www.nihonkeiki.com/

難しい話は抜きにして、基準温度計というのは、要するに、超精密な温度計ですが、それをつくる技術を持っているメーカーは日本で2社しかなく、そのうちのひとつが、日本計器さんです。

二重管になっていて、ガラス管を手づくりで口で吹いてつくったり、目盛りも職人さんによる手描きです。それでないと、計量法に規定されている基準器検査規定をクリアできないわけで、手仕事の空恐ろしさというか、工業化・コンピュータ化できない、独特の深遠な技術があるようです。

長~いのは、醸造タンクの温度を計るためのもの、丸いのは、シャーレに入れて計るために、こういう形状になってます。まあ、見たことないような形状のものがたくさんあったり、比重と温度を一度に計れるものもありました。牛乳をつくるとき、比重と温度が一度に計れんとあかんみたいです。



こんな温度計の存在自体、一般の人は知らないし、ましてや大阪にトップメーカーがあるなんてこと、誰も知りません。まさに、北区の隠れた手仕事名品ですね☆


次、金網や篩を手仕事でつくられている藤為金網篩製造所さんから。
金物も篩も、町の荒物屋さんで買う僕らのような一般人でも、値段によってクオリティが全然違うことを思い知らされるときがありますが、プロの料理屋さんでも、こだわるところは、手づくりのものを求めるというのは、聞いたことがあります。美味いしんぼで読んだのかな?(笑)
最先端の研究所からのオーダーもあるみたいですね。
こちらの会社は、明治4年創業ながらも、現在の5代目は早くに先代を亡くされ、単身で修業された末に技を習得された苦労人の、若き職人さんです。伝統の灯を絶やさずに継承されている姿を見ると、応援したくなります。
これまた、まじまじと眺めていたくなるような、美しい逸品が並んでいます。





まだまだあるんですが、12/8(火)11:45~12:45、鴻池屋植田琴三絃店さんによる箏の糸締め(調律ですな)と演奏があるので、そちらのレポートとあわせて、後日、エントリーします。





第2回 北区の伝統文化と職人さん展「ものづくりと手仕事を中心とした展示会」
11/30(月)~12/11(金)
大阪市北区役所 区民交流プラザ
大阪市北区扇町2-1-27
HP http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000058674.html

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