2009/12/14

第4回北天満サイエンスカフェは、「遺伝子組み換え作物は安全か?」で、またまた生活に密着したサイエンスでした。

12月12日の土曜日のお昼間、またまた北天満サイエンスカフェに行ってきました。

月2回ペースのこのペース、正直言ってキツいなぁ(笑)
どーせなら、毎日日替わりでやってもらって、好きなときに行くというのが…、や、そうなると、もともとがサイエンスに縁がない僕なので、まず行かんでしょうな(笑)

前置きはさておき、今回のお題は、「遺伝子組み換え作物は安全か?」。元産業技術総合研究所関西センター、現在は阪南大学で非常勤講師をされている本庄孝子さんが、お話してくださいました。


北天満のサイエンスカフェのHPは、こちら。阪大の学生さんがつくられてます☆

http://kitatenma-cafe.com/


第2回のときは、ノーベル賞受賞研究テーマの「染色体の先端部分テロメアの特殊構造」についてという難解なテーマでしたが、第3回で新型インフルエンザがテーマとなって、ぐっと身近になり、今回は遺伝子組み換え作物について。
これまた、関心の高いテーマです。

そして今回も、前回に続いて、商店街のHeArt美容室さんの2階が会場です。お店の方が住んでおられるだろう、普通の家の畳の広間です。なので、今回も寺子屋風。
会場だけじゃなくて、商店街の道行く人にも聞こえるように、お話している声をスピーカーで外にも流してます。それを耳にして、おっ!やってるな!と気づいて、会場に入ってくる方もいらっしゃいます。もちろん、大歓迎。

ちなみにHeArt美容室さんは、こんなところです。

てづくりのまち北天満 HeArt美容室


会場の雰囲気は、こんなのです。まさに、茶の間カフェ(笑)



で、前のほうに座ると、ぐっと親密にお話できます。講義じゃなくて、カフェですからね☆




さてさて、カフェでは冒頭からさまざまなポテトチップスが登場し、なにごと?となったのですが、注目するべき点は、袋の裏面に記載されている「原材料」の表記ですね。

こんなのです。



ここに、(遺伝子組換えでない)とあります。これはつまり、遺伝子組み換え作物ではないということなのですが、現状、この表記についてはルールが定まっておらず、法的に許されている範囲内で遺伝子組み換え作物を使っている場合は、使用している旨を表記しなくても問題ないのが、現状だそうです。

ただ、日本の場合は、厚労省が安全基準を厳しくしているので、遺伝子組み換え作物そのものが使用されていることは、ほとんどないんだそうです。
となると、目を向けるべきは、飼育肥料や食品添加物、加工食品ということになるのですが、これがなかなか怪しい。

さて話を進めるまえに、そもそも遺伝子組み換え作物ってなによ?という、素朴な疑問があります。

これはたとえば、
バクテリアのDNA(遺伝子)の一部を酵素の力でカットし、そのDNAを植物の細胞に組み込んで、病気に強い大豆やトウモロコシをつくったりするわけです。
A種とB種を掛け合わせてつくるハイブリッドとは、まったく違うやりかたで、魚のDNAをトマトの細胞に組み込んだりしているそうです。ちょっとビックリですな。

遺伝子組み替えがガンガン行なわれている作物は、大豆、菜種、とうもろこし等。つまり、食糧需要が高いもの、バイオエネルギーとしての需要の高いものです。推進しているのは、アメリカの穀物メジャーね。

そして、遺伝子組み換え作物のなにが問題なのかというと、
1)人体に安全なのか?
2)環境を破壊しないか?
3)一般の作物に影響を与えないか?
4)特許等を独占することで、食糧供給を独占される危惧

が、挙げられています。

人体への安全性については、アトピー、アレルギーや慢性疲労、乳がん等、かつては目立った数ではなかった病気が現在増え続けているのは、遺伝子組み換え作物が影響しているのではないかと推測されている…などなど。と、本庄先生は力説されているのですが、よくよくお聞きすると、それらの因果関係は証明されておらず、あくまで仮説。どの程度、信憑性のある仮説なのかは門外漢の僕にはわかりませんが、現状、全人類で人体実験をしているようなものです。もっとも、結果が出てから対策を考えるのでは遅い、というのは当然のこととして。

環境破壊については、遺伝子組み換え作物も植物である以上、花粉や種を飛翔させて、栽培エリアを超えてひろがり、他の植物を駆逐していくので、生態系には影響があるでしょうね。

なので、もちろん、一般の作物に影響を与えます。そのせいで、固有種が絶滅するようなことにでもなれば、多様性に逆行することになりますから、これはまずいですな。

最後の供給の独占については、遺伝子組み換え技術はアメリカとオーストラリアが先行しているのだけれども、これはそのまま穀物メジャーで、しかも農薬製造メーカーでもあるので、日本のように食糧自給を輸入に頼っている国では、もう、彼らに生死を預けているようなもんです。そこを交渉カードにされたら、あらゆる要求に屈しなければならなくなり、非常に危険ですな。

以上のことを鑑みて、世界的な規制の必要が叫ばれ、2000年、生物多様性条約締約国会議で「バイオセイフティに関するカルタヘナ議定書」が採択されているのですが、特許や育種者の権利等の知的所有権強化を楯に、アメリカとオーストラリアの農業大国が批准していないのですね。


他、話は多岐にわたり、その大半を書くスペースがないのですが、今回に関しては、先生のお話がわりと扇情的で、因果関係が証明されていない悪現象を、ことごとく遺伝子組み換え作物に原因を求めて断言しちゃうのは、ちょっとどうなのかなあ、と、正直、思ったのでした。

ただ、不可逆的な事象も多く、因果関係が証明されるまでの長い時間、手をこまねいているだけでは手遅れになるのもたしかなので、先生は、あえて危機を煽るような役割を演じてらっしゃるのかな、とも、思いました。

なので、もし、次回があるのなら、そのときは、もちょっとニュートラルな立ち位置で語っていただけると、いろんな視点が持てていいので、期待したいもんです。

最後に、では、個人が草の根で予防線を張るのには、どうすればいいのか。
・原材料の表記を確認することを習慣づける。
・地産地消を心がける。

この2点だそうです。
了解☆




次回の第5回北天満サイエンスカフェは、
12/26(土)14:00~。
学校が冬休みに入っているので、子供さんたちを対象に、こども面白サイエンスカフェ「水中でパッとひろがるクジャクの羽根」「科学おもちゃを作ろう」です。
ぜひぜひ、お子らを連れてきて参加しませう。未来のノーベル賞科学者は、案外と、こんなことがきっかけで誕生するやも!です。

時間が許せば、僕も参加しようと思ってます。タダやしね!





北天満サイエンスカフェ
天五中崎通り商店街 HeArt美容室
大阪市北区黒崎町5-16
HP http://kitatenma-cafe.com

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