2009/12/28

第5回北天満サイエンスカフェは、子供向けだけど子供騙しじゃなかった「こども面白サイエンスカフェ」☆




告知があるたびに毎回参加していて、気がつけば、最初の第1回目を除く第2回から全回参加、今年最後となった12/26(土)も参加してきました。おなじみ、天五中崎通商店街で行なわれている「北天満サイエンスカフェ」。


隔週ペースで開催されてますから、なかなかハードなスケジュールです(笑)

で、今回は、第5回目の「みんな集まれ! こども面白サイエンスカフェ」です。

いつもは大人対象のサイエンスカフェですが、今回は子供対象。
冬休みやからね。

お子らの場合は、ガッコで理科の授業もあるやろうし、大人よりも馴染みやすいかもしれませんな。
僕は、高校の物理やら生物やら化学の時間というのは、気持ちよ~く熟睡してましたから、中学からこっち、その手のものにはほとんど触れてないような気がします。

過去2回はHeArt美容室さんの2階の、お店の方のお住まいのスペースが会場だったのですが、今回は、商店街の路上にテーブルをひろげての開催でした。
なんちゅーか、遠目から眺めていると、歳末福引きのガラガラにお子らが群がっているような、ほのぼのした風景で。




結構な数のお子らが集まってました。商店会長が、地元の子供会に、こんなんやるから来てよ!と働きかけたりして、いろいろと広報されているようです。それ以外にも、商店街のあちこちに告知のフライヤーを貼って、いろんなチャネルを使って広報されているようです。





今回は、お子ら対象だけあって、実験というパフォーマンスを通して科学の楽しさに触れる、という趣旨のものが多かったですな。




試験管を並べて、それぞれの試験管に液体を流し込み、試験管の口に息を吹き込むと、笛のように音が出ます。これ、試験管に流し込む液体の量によって、音に高低がつきます。気鳴管楽器はほぼすべてこの原理を応用しているはずですが、こうやって、試験管に液体を流し込んで、視覚化すると、その原理がよくわかります。




砂糖を熱すると、べっこう飴ができます。
通常、個体に熱を加えると、液化し、さらに加熱すると、気化します。
でも、砂糖は、焦げて、飴色になります。
砂糖という物質は、加熱すると分解され、分解されたさまざまな要素が飛んでいき、炭素が残り、そのために焦げるという現象が起こるんだそうです。べっこう飴をつくる過程で、そうした自然の原理を視覚化して見せてくれます。




他、割れにくいシャボン玉なんてのもありました。
粘度の高い液体でシャボン玉をつくると、手に乗せてもなかなか割れません。でも、よくよく見まわしてみると、たとえば洗濯洗剤なんてのも、いつまでも洗濯機のなかで泡立っています。そういうことを鑑みると、じつは、シャボン玉に使うような石けん水でつくる泡は割れやすいけれども、それはむしろ少数派で、そもそも、泡にしたら割れにくいもののほうが多いのでは、という結論を導き出すこともできます。視点を変えると、そうした見方もできる、という実験でした。

写真に撮ることはできなかったけれども、硫酸ナトリウムを使った実験は、なかなかおもしろかったです。硫酸ナトリウムは通常は個体で、熱すると液化し、100℃で融解するそうです。
不思議なのは、液化した硫酸ナトリウムを、そのまま0℃まで冷却しても、固形化せずに液体のままでいることです。
でもでも、その、0℃で液体の状態の硫酸ナトリウムに、個体の硫酸ナトリウムをひとかけらでも投入すると、あら不思議!たちまちのうちに、液体だった硫酸ナトリウムは結晶化します。それこそクジャクの羽根がひろがったみたいに、キレイな結晶を見せます。
これは過飽和の現象と呼ぶらしく、きっかけがあって初めて、液体だったものが固形化する現象なのだそうです。この場合、きっかけというのが、個体の硫酸ナトリウムの投入。
原理的なことは、なんぼ聞こうがwikipediaで調べようが僕の頭では理解できんのですが、とにかく、目のまえで実験して、その現象を可視化してくれます。これはおもろかったです。
宮沢賢治は、この実験が大好きだったそうです。そういえば、宮沢賢治という作家は、鉱物に熱中した人でもありましたから、なるほど~!ってかんじです。

これ以外にも、偏向フィルムを使って、見る角度によって見えかたがさまざまに違ってくる現象の実験とか。



錯覚を利用した図形の見えかたの変化の実験とか。





もう、これ以外にもいろんなパフォーマンスがあって、それこそお子らに大受けだったんですが、眺めていると、途中から、大人の食いつきがハンパない!(笑)
いつの間にか、食い入るように見つめている大人がたくさんいて…。
つまるところ、子供向けなんだけれども、子供騙しじゃなくて、大人の観賞に耐えうるパフォーマンスなのだということの、証明になっているんですね。宮崎駿の映画がそうであるように、子供向けであるからこそ、最大限に心を砕いていかないと、いい結果は得られません。

自分の仕事に照らしてみて思うのは、子供向けなのだからこの程度でいいや、じゃなくて、子供向けのものは言い訳が通用しないぶん、大人に向けてつくるよりもハードルが高い、という認識がないと、結果がいいほうに転びません。

その意味で、今回のサイエンスカフェは、子供だけじゃなくて、大人の食いつきがよかったことが、高いハードルをクリアしていることの証明になっているんだと思います。

実験のパフォーマンスをしてくれたのは、全国の小・中・高の理科の現役の先生方が7人。どの先生も、お子らが興味を持つ実験教材を考案することに優れた先生方ばかりなのだそうです。そして、全国で、こうしたパフォーマンスを展開されているのだとか。
つまり、プロ中のプロが来られている、ということじゃないですか。そりゃ、おもしろいはずですわ。

少しまえのニュースで、雑誌『学習と科学』が廃刊になったというニュースを耳にして、小学生時代、オバちゃんが毎月届けてくれて、付録のミニプラネタリウムだとかを夢中になってつくっていたクチなので、廃刊と聞いて、ちょっと淋しい気分にもなっていたのですが、それよりももっとおもしろい、こうしたパフォーマンスが今は見られるのだなということを知って、センチになった気分も持ち直したのでした。

次回は、来年1月16日(土)「地球の未来を考えよう 気候変動と私たちのくらし」です。
場所はきっと、HeArt美容室さんの2階。
詳しくは、サイトをどうぞ。

http://kitatenma-cafe.com/







北天満サイエンスカフェ
天五中崎通り商店街
大阪市北区黒崎町
HP http://kitatenma-cafe.com

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