2009/12/19

北区自慢の箏の糸締め名人の仕事を見てきました☆

先週エントリーした北区の伝統文化と職人さん展の続きです。

会期中の12/8(火)に、箏の糸締め(調律ですな)と箏の演奏があったので、改めてそれを見にいってきたのでした。

僕も音楽、ことに世界中の民族音楽にはかーなり詳しいほうですが、それでも箏は未体験です。まーったく知りません。箏はねえ、完全にノーマークでした、これまでの人生で。三味線や三線、二胡、胡弓なんかは、好きで聴くこともあるんですけどね。でも、箏はなあ…、なんせ、踊れるイメージが皆無だからな(笑) でも、琴線に触れる、なんて言葉は折に触れて使うくせに肝心の琴の音色を知らないのも問題なので、これはいい機会だわ、と思って、足を運んだのでした。

糸締めを見せてくれたのは、鴻池屋植田琴三絃店の植田泰次さん。

大阪は茶屋町、曽根崎、曽根崎新地と、茶屋が建ち並ぶエリアを抱えてましたから、お座敷に出入りする人たちのために箏の需要はかなりあったようです。そして、その伝統を受け継いでいる調弦師とでもいえばいいんでしょうか、糸締めの名人が、北区にはいらっしゃるようです。
奏者ももちろんたくさんいいたでしょうが、ピアノなどの調律にあたる糸締めができる人はなかなか少なかったらしく、重宝されたんだそうです。
弦の張りかたが独特かつ繊細で、取得するのが難しい技術なんでしょうな。

三味線を例に出して教えてくれたのですが、三味線の弦を張る軸は、西洋楽器のように螺旋状のネジが切ってないのに、ピタッと弦を張ることができます。これは、軸がわずかに円錐形になっていて、そのカーブを利用して、弦が軸にピタッと貼りついて、締めつけることができるようになっているからです。ですが、その収まり具合は、いわゆる職人の勘頼みで、数式化することはできないのだそうです。

木工の伝統工芸技術を見ていてよく思うことですが、図面化、図式化できない技術、職人の勘のようなもので構築していく技術が、日本の伝統的な技術の最大の特徴だと思うのですが、どうやらそれは、和楽器の世界にもあてはまるようです。




締めた糸を留めるにあたって、端を結ぶのですが、これは、男結びに似た独特の結びかたで、どれだけ引っぱっても絶対に解けないけれども、片一方の端を引っぱると簡単に解けるような結びかたです。このあたりにも、先人の知恵が窺い知れて、なかなか興味深いです。

かつての弦は絹糸でできていて、そのためによく切れたらしいのですが(それこそ糸締めをした翌日に切れたなんてことも!)、今は、そんなことはないようです。そういう意味では、箏は、今でも進化している楽器なのだとか。
弦の材質をお聞きするのを忘れていたんですが、見たところ、テフロンですかね。いわゆるナイロン弦ですね。ギターなんかと同様、張る位置によって、弦の太さが変わります。

そうやって糸を締めていき、最後、音合わせの段階ですが、音叉の代わりに、笛を使って基準の音を出し、調律されてました。

とにかく、なにもわからないうえに初めて見るものばかりだったので、追いかけるだけで必死。あんまり飲み込めてません。でも、滅多にない機会だし、貴重なもんを見せていただきました☆


このあと、箏や三味線、胡弓なんかが入っての演奏会が実施されました。

ボランティアであちこちに演奏に行かれているラベンダーの会の方々。



箏といえばこれ!という「六段の調べ」や「さくらさくら」など、いかにもな曲から、時節柄、クリスマスソングまでやってくれました。
「サンタが街にやって来る」でタンバリンが加わったときには、なかなか新鮮な驚きがありましたですよ。こんなコラボレートも、できるんですな☆

ほいでまた、タンバリンのおばあちゃんがノリノリで超カッコいい!



ところで、琴の演奏というのも初めて聴いたのだけれども、どーもね、倍音がかなりあるんですよね。これは、箏という楽器に特有のものなのか、それとも演奏者によるものなのかは、それこそ琴の音色を初めて聴いたのでわからんのですが、どうなのでしょうか? 箏って、倍音がすごく出るものなの?

またどっかで機会があれば、確かめてみたいと思ってます。




第2回 北区の伝統文化と職人さん展「ものづくりと手仕事を中心とした展示会」
糸締め実演と琴の演奏
12/8(火)
大阪市北区役所 区民交流プラザ
大阪市北区扇町2-1-27
HP http://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000058674.html

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