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2010/03/31
木蓮と爆音
パティ・スミスは今でも聴くし、銀杏は相変わらず好きだし、犬式にはもうちょっとやってほしかったと思うし、ジョー山中肺がんに負けるなって思うし、もうすぐキヨシローがあの世に旅立ってから1年が経つのかとも思う。
ええ年して、ブラックもラテンも土臭い音楽も好きなくせに、やっぱ、パンク・ミュージックが大好きなルイスです。
なんやろね。
パンクというのは、初期衝動そのもので、意味なく殴りたくなる衝動、思わず唾を吐いてしまうような若い行動、気がついたらガッコや会社とは反対方向の海行きの電車に乗ってるような、なんら建設的ではない、でも、やむにやまれぬ行動の象徴です。
日頃、商売は社会の役に立ってなんぼ、などとエラそーに言ってるくせに、僕、やっぱ、パンクが好きなんですね。
イラついてね、誰彼なしにしばいたろか、という感情は、今でもむっくと顔を覗かせるときはあるから。ただ、大人になって、知恵もついて、そうした気配を感じとられないようにする術が身についているだけで。
こないだの日曜、NHKで神聖かまってちゃんという年若いパンク・バンドを見て、久しぶりにガツンとやられて、やっぱ僕はパンクが好きなんやなあ、と、呆れながら思いましたです、はい。
桜の蕾が綻びはじめたけれども、扇町公園では、その横で木蓮が木の枝いっぱいに白い花を咲かせてます。
風が吹けば、木蓮の匂いがかすかに届いてきます。夜道を歩いている折り、木蓮の香りが深く染み込んでいる大気の層に出会うと、今さらながらに、季節の巡りの疾さに驚かされます。
もう、じゅうぶんに落ち着いたものと思っていた自分の感情の層に、不意にぶつかって、そういうものの生々しさにハッとしたりすることがあります。
枯れる、
ということは、おそらく、一生、人にはないのだろうな。
ときおり、感情や欲望が凪いだように穏やかになっている状態が続くときもあり、それはそれで仕事も進み、悪くない気分であるのだけれど、その代わり、歯軋りするような辛さや想いが減ったぶんだけ、歓びや感動も、少し薄まっているような気もするのですよ。
かつて、自分が有していた、辛かっただけの日々や、息が苦しくなるほどの濃い感情が、急に懐かしくなるときがあります。
おそらく、たぶん、人は、こういうことを、繰り返し繰り返し、続けていくのだと思います。ふたつのもののあいだを、行ったり来たりする旅を、繰り返していくんでしょうな。
ナイフよりも笑顔、と思う昨日があれば、その逆もある、と。
ボブ・ディランは、嘘つき!と言われながらも、アンプにプラグを差しただけだ。
レイジは言語の自由を訴えてフルチンでステージに立っただけだ。
キヨシローは、テレビで、オマンコ放送局!と叫んだだけだ。
アケミちゃんは、目ん玉ひんむいてステージでオナニーしてただけだ。
だから、パンクなんて、クソだ。
でも、それができなければ、パンクはもっとクソです。
世界に対して、あっかんべーをする爽快感。
あっかんべーをして走り去るくせに、誰よりも淋しんぼう。
それがパンクなのだとして、神聖かまってちゃんは、久しぶりに出てきた純血のパンクバンドです。
2ちゃんで宣伝して、ニコニコ動画にPVをアップして、クソみたいな本音の反応にまみれて…、ネット時代に生まれた、圧倒的に新しいコミュニケーションを身に纏いながらも、貫いているものはあっかんべーの爽快感で、あらゆる感情のなかで痛みだけが信じられるのだという確信です。
ジョン・ライドン、町蔵とまったくおなじ目をしてる。
寒の戻りと春の嵐が繰り返し訪れる季節の狭間、抜けるような青空がひろがった真っ昼間、木蓮の白い花を目に無数に映しながら、神聖かまってちゃんを爆音MAXで聴くひととき。
木蓮が咲いている。
40過ぎて、こんなものに血をたぎらせているという事実に、我ながら笑ってしまう。
あっかんべー。
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