2010/03/31

NHKよりももっと神聖かまってちゃん!

昨日エントリーした神聖かまってちゃんについて書いた「木蓮と爆音」の反応がすごいです。
僕のブログには不思議なくらいにコメントがつかんのですが、その代わり、メールが来る(笑) ダイレクトにメール送られると仕事に支障が出かねんので、なるべくならブログのコメント欄にお願いします(笑)

日曜深夜のNHKを見た人たちの衝撃は、やっぱ、すごかったみたいですな。

かまってちゃんもすごかったけれども、なによりもこのバンドを出演させ、収録だったのにもかかわらず、最後のMCまで放送したNHKは、やりおりますな、と。
ついでにいうと、歌詞の「TSUTAYA」を字幕付きでそのまま放送したのも、まあどーでもいいことだけれども、NHKはやりおりますな、と。

僕らは情報過多になっちゃってるから、音楽番組のかなりの部分が事務所の思惑に左右されているだろうことを、知ってる。
でも、大人の事情を抜きにして、素晴らしい音楽、素敵な音楽を流そう、紹介しようという良心は、現場の人間なら、ある程度は持っていると思うのですね。
僕だってさまざまな現場で働いていて、わけのわからん大人の事情をくぐり抜けて少しでも素敵な仕事を、と、普通に思って仕事してます。
現場という場所には、そういう思いを抱えた人は、一定程度いるはずです。どんな現場であってもね。
いわゆる、つくってる人たちの顔が見えるもの、というやつです。

だから、最近の音楽番組を見ていると、いい音楽聞かせるよ!との気構えを感じるものは、ひところよりは確実に増えてきていると思うのですね。

でも、わけのわからん音楽がTVに出てくるチャンスは、相変わらず皆無かも知れん。

むかしは、もちょっとありました。
たまがテレビに出てきたときは衝撃だったし、サザンがザ・ベストテンに出てきたときの衝撃も、今でも覚えてます。
エレカシのテレビ初出演も、わけわからん得体のしれんパワーが渦巻いていました。

テレビっちゅーのは、本来、予測できないもの、評価の定まっていないもの、どう捉えたらいいのかわからんもの、そういう新しいものを世に問う機能があったはずです。
でもテレビは生放送を捨てて、ハプニングや凸凹をぬぐい去った編集ものを流す道を選んで、つまんないものになりました。
そのテレビが捨ててしまったものを今はネットが担っているわけで、だから神聖かまってちゃんが主戦場にネットを選んだ理由は、とーってもよくわかります。

そこへ今回のNHK。
よくぞやった、と、もちろん思います。

みんなに受け入れられそうなものばっかり志向して、わけわからんけど新しいものは眼中にすらない、というテレビ界を取り巻く状況のなかで、今回、NHKはがんばったんでしょう。視聴率なんて気にしなくてもいいはずのNHKですら、テレビ界を取り巻く状況に絡めとられていると感じるだけに、今回の放送は、英断と言っていいかもしれない。

でも、それが主な感想でいいのか?
と、僕は思います。

僕らは、いつから評論家になった?

NHKの現場は、誰かの英断によって、神聖かまってちゃんをパッケージせずに流した。不穏なものを糖衣でコーティングせずに剥き出しのまま流した。

それを、そのまんまのかたちで受け取った人たちが、たくさんいた。
僕も、受け取った。
受け取った翌日から、その人のなかでなにかが変わって、動きが変わった。
なにが変えたんだろうか?

自分のなかのなんかのスイッチが入って、そのスイッチを押したものの正体はなんなのか?
それこそが、重要なんじゃないのか?
NHKやテレビの組織論なんて、僕みたいな、世間の有象無象にまみれたすれっからしのオッサンが、わけ知り顔でやればいいこと。
その僕ですら、NHKよりも神聖かまってちゃんに感動してる。

NHKは、よくやった、と思う。
でもそれは、受け取ったもののデカさや素敵さに比べたら、どーでもいいことだ。
NHKの組織論に目配せしてる暇があるんだったら、受け取ったものの正体について考えを巡らせることのほうが、はるかに素敵なことだと、僕は思うんですけれどもね。

パンクは、いつだって、世間に違和感を覚えた連中が叫ぶ、うめきです。
そのうめきは痛みを伴っていて、この痛みは滅多なことでは消えてくれないから、信じるに足る感覚です。自分が生きていくうえで、よりどころにできる、たしかな感覚です。
その痛みをひとりで抱えていて、どうしたらいいかわかんなくて悶々としているとき、ああ、この世には、自分とおなじような痛みを抱えて自分とおなじようにのたうちまわっている連中がいて、でもこんなふうにそれと向き合っている連中がいるのだ、という圧倒的な共感は、次の扉を開けるひと筋の光です。
気づき、なんて生やさしいものじゃなくて、目覚め、です。覚醒。


神聖かまってちゃんの音楽からは、それを感じとることができます。
言わなければならない言葉、それだけでできてるからな。



件のNHKの番組、YouTubeにアップされてるやつをもっかい貼っときます。
現時点でこれを削除させてないNHKは、なかなか太っ腹です(笑)
返す返すも残念なのは、NHKの大阪支局が北区ではなく中央区にあるということですな。ギリギリで北区の外なんですよ、これが(笑)




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