2010/04/26

天満宮の鎮花祭

最近、天満宮に行くこともほとんどないのだけれども、昨日、たまたま用事があってそのあたりでチャリを走らせていたら、なにやら雅な音色が天満宮から聞こえてくるのでした。

覗いてみると、鎮花祭(hanasizume-no-matsuri)なる行事が行われていて、なかなか華やいだ雰囲気になってました。



解説の札が立てられていて、

万花咲き誇るこの季節は、人々の心もつい緩みがちで、さまざまな厄災が生じやすい時期でもあります。私たちの祖先はこれを花の精霊の仕業と考えました。そこで奈良時代の「神祓令」に、舞い散る花に乗って四方に飛び行く精霊を鎮め国民の平安を祈念する鎮花祭が国の公祀として規定され、当宮でも古来厳粛に斎行されてまいりました。25日の祭典を中心に雅楽、奉納武道演舞、舞踏などさまざまな神賑やか行事が奉納されます。

発祥は奈良の三輪神社みたいですね。

なかなか風流な行事ですね。
落花のこの時期、花びらの舞い散るさまが凶作を予感させたり、飛散とともに厄神が舞い降りてくることを予感させるのは、古代ならでは物語性に富んだモノの考えかただとは思うんだけれども、今年が特にそうであるように、桜の花が散るころから初夏にかけては気候の移り変わりが激しいし、食べものが傷む足もどんどん早くなってくるから、疫病が流行しやすいという考えは、現代でもじゅうぶんに通用する戒めだと思います。
でも、それを花の精霊の仕業と考えたところが、じつに風流ですな。

そのうえ、舞い散る花に乗って四方に飛び行く精霊を鎮めんとするのだから、これはもう一幅の美しい絵画のような趣があるじゃないですか。



警告や戒めをそのままのかたちで知らしめるのではなく、雅な歌舞音曲で彩ってしまうところに、高い芸術性を感じさせます。

雅楽っちゅーのは、古来、俗楽にたいする言葉で、正統な音楽、というほどの意味があります。中国や朝鮮にもありますが、それらの国の雅楽と日本の雅楽というのは、まったくのべつものですね。
日本の雅楽は、日本古来の歌と舞、古代のアジア大陸から伝来した器楽と舞が日本化したものとその影響を受けて新しくできた歌の総体をいいます。
平安時代中期、10世紀には今日のかたちに完成していて、一応、日本ではもっとも古い古典音楽ということになりますな。ただ、俗楽の歴史には光がキチンとあてられていないので、日本最古の音楽はなにかということになると、まだまだ解明されねばならんことは多いですけどね。



なかなか風格のある釣太鼓が置かれてました。さすが天満宮、持ってはりますなぁ。
釣太鼓のルーツはきっとインドあたりだと思うんですが、これはむしろ、中国化されたデザインがベースになってますね。







天満宮を覗いたときは鎮花祭はまだはじまったばかりで、雅楽が賑々しく演奏されるのはずっとあと。
次の予定があったので、そこまで見物することはできませんでした。これは来年リベンジしたいなあ。








大阪天満宮の鎮花祭
4月25日
大阪市北区天神橋2丁目1-8
HP http://www.tenjinsan.com/

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