2012/02/12

徳兵衛って誰?



ちょっとしたビルの屋上にはお稲荷さんが祀られているのが定番ですが、大阪駅前第2ビルのは、外からもその存在を確認できるので、いつもチラチラと見ては、気になっていました。
屋上じゃなくて、3階部分の庭というか屋外パーキングになっているところに祀られているので、道を歩いていて、視界に入ってくるんですね。


気になっていたので、これは行ってみるしかないじゃないですか~。

ビルの中に入ると、案内というか誘導サインが壁に貼られています。こんなふうに、訪れる人を歓迎してくれる祠は、近頃ではめっきり減りました。屋上に部外者を上げることのリスク回避が優先されるんですが、そんななか、こちらは、誰でもオッケーの、フリーでオープンな神さんです。




それにしても、○○稲荷だとてっきり思っていたのですが、そうではなくて、徳兵衛大明神というのですな。。。

大明神とお稲荷さんはどちらも農耕、豊曉の神さんが転じて商売の神さんとして祀られているので、そこはいいのですが、徳兵衛って誰?

短い縁起があったので、全文記しておきます。




住昔、大阪曽根崎蜆川のほとりに長く荒れたる祠あり
常夜燈の影ほの暗く参拝者の姿も杜絶がちなりしをいつのほどにか徳兵衛と云えるひとの移り住みて荒れたるを修し修行怠りなく合掌三昧に年ふるうち霊験しきりに起り参詣者引きもきらず世人その徳を慕いて徳兵衛大明神と尊称堂宇日に盛んなりしも其後星移り物変ると共に湮滅に帰したるを近頃有志相因りて祠を再興し世の尊信を受けつつあり口碑に曰く
徳兵衛もと河内の人性来信心厚く徳を磨き常に慈悲善根をしてその情蓄類にまで及びたり



要するに、まだ曽根崎に蜆川があったころ、廃れていた小さな祠が川のほとりにあって、そこに、河内出身の徳兵衛という人が住みついて、修業していた、と。つまり徳兵衛さんは、修験僧や私度僧といった、在野の僧ですな。その徳兵衛さん、熱心に合掌していたところ、数々の奇跡、つまり、病気を治したり天候を意のままに操ったりということでしょうが、そういう奇跡を起こして評判を得た、と。

その祠も、徳兵衛さんの死後、再度廃れたようなのですが、駅前第2ビルを建てるとき、有志の方々が再復興させたのが、現在の姿やそうです。縁起の碑文も、奉賛会有志となってました。

このあたりで徳兵衛さんといえば、真っ先に、曾根崎心中の徳兵衛さんを思い浮かべますが、どうやら別人みたい。



ところで、この神社はロケーションが大層よろしくて、バックにマルビルやヒルトンホテルをしたがえ、なかなか壮観です☆









徳兵衛大明神
大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル 3F

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