2014/01/25

蚕ノ社の三柱の鳥居















京都の広隆寺の近くにある、木嶋坐天照御魂神社。通称、蚕ノ社ですな。
広隆寺もそうだけれども、古い古い神社で、今日に都ができる以前から、ここに鎮座しておりまする。
古代日本にさまざまな文明をもたらした渡来人である秦氏が、この地で活動してました。養蚕も、彼らがもたらした文明のひとつで、それゆえ、蚕ノ社。地名も、このあたりは「太秦」です。
よく見れば、縮緬業者の人たちの石碑もあります。かつては、養蚕、機織、染色技術の中心地だったのでした。アパレルにかかわる人たちは、一度は参拝しておいたほうがいい神社だと思います。

広隆寺も秦氏の氏寺だし、その意味では、このふたつの寺社は一対と考えていいかもしれません。
住宅街にある神社とは思えないほど、鬱蒼とした深い森が境内を覆ってます。
それもそのはずで、下鴨神社にある糺ノ森は、元来は、ここの境内の森を指しました。
近くには蛇塚古墳もあり、この一体は、平安以前の京、古代の京の原風景が残る場所でもあります。

さて、蚕ノ社最大の謎スポットといえば、三柱の鳥居。
鳥居を3つあわせたかたちをしていて、上から見ると三角形になる、不思議な鳥居です。

秦氏が関係している3つの神社「下賀茂神社」「伏見稲荷神社」「松尾大社」の方向を示している、
中国に伝わったキリスト教ネストリウス派の影響を受けたもの、
ダビデの模様に似ていることからユダヤがどうとか…、
ま、諸説あるのだけれども、今もって確たる説は確立しておらず、言説は賑やかなことになっております。

ただ、言説の賑やかさとは対照的に、この場所はとても静か。
鬱蒼とした境内の森のなか、静寂に包まれた厳かな場所です。

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